ぎっくり腰は、重い物を持ち上げるなどして腰に急に負荷がかかったた拍子に、腰や背中やおしりにグキっと急激な痛みが走る症状です。
くしゃみによる衝撃、顔を洗うために前かがみになった時など、ふとした動作がきっかけで発症することもあります。強い痛みによって、日常の動作が大きく制限されることがあります。
ぎっくり腰とは?どんな時に起こるの?
- (1)日常生活のさまざまな動作や姿勢が、ぎっくり腰の原因になります
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- 急に重い物を持ち上げたとき、
- 顔を洗おうと前に屈んだときや、洗い終わって体を起こしたとき、
- くしゃみをした反動によって、
- 靴下を履こうと屈んだとき、
- 悪い姿勢が長時間続き、動き出そうとした拍子に、、、
- (2)強い痛みが発生
- 上の(1)のような原因で、背中、腰、殿部(おしり)の筋肉や筋膜(筋肉を包んでいる膜)が急激に収縮し、強い痛みが発生した状態がギックリ腰です。
重度の場合は筋肉や筋膜が部分的に切れてしまう“断裂”をともなうこともあります。
ぎっくり腰になった場合の過ごし方や、注意点
ギクッと痛めてしまったら
まずは、痛めてしまったところを冷やしてください。お風呂で湯船につかるなど、患部をあたためることは避けてください。急激にいためた部分には炎症が起きていますので、初期段階では熱を取ってあげることが大切です。
早期のご来院が早期回復につながります
そのうち治るかな…と痛みをがまんしているよりも、なるべく早くにご予約の上ご来院いただき、処置をさせていただいた方が早く回復します。ただし、動けないくらいの痛みがあるときは、無理をせずご自宅で安静にして患部を冷やしてください。動けるようになりましたら処置を受けにご来院ください。お電話をいただければ、直近の空き状況をお調べしてご予約を承ります。
ギックリ腰になると、イスから立ち上がるときに腰やおしりに痛みが走り、立ったり座ったりが困難になります。そこで、次の立ち上がり方がおすすめです。
- 立つ前に、座面のなるべく前方に移動し、浅く腰かけた状態になります。足のうらは床につけておきます。
- 手を、手のひらを下にして、太ももの上に置きます。右手は右脚の、左手は左脚の、なるべく太ももの付け根に近いところに置くのがポイントです。
- 体重を少しずつ前に移して、手で太ももを強めに押しながら、ゆっくりと立ち上がります。このとき、顔は下を向けずに、できるだけ斜め上の天井の方を向けておくこともポイントです。腕の支えを使うことで、腰やおしりにかかる負担を減らし、痛み少なく立ち上がることができます。
- 座るときは、逆の手順で、やはり太ももに手を置いて押し下げながら、ゆっくりと座ります。
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ヘルニア(腰部)、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、骨折